地球の裏側から思うこと

日本語練習のために、赴くままにつらつらと書いてます。

言葉の誕生を科学する

小川洋子さんと岡ノ谷一夫さんの対談形式で言葉の誕生について語っている。

特に言葉の誕生について結論が出たわけじゃないけど、
読み終わった後はすがすがしい気分になった。

言葉を紡ぐ仕事の人と言葉の起源を研究する人がそれぞれの立場で話しているが、そこにはお互いの気遣いというか思いやりみたいなものが感じられ「正しい対話」を観ているような気になった。

読んでいて気になった言葉

P.51
常に100パーセント使っているということは、つまり、特定のことに高い能力を持っているときは必ず、何かが犠牲になっているということなんですよ。

あれもこれもはだめなんだろうね。


P.61

  • むしろ自分の本心を隠すために言葉を使うんでしょうか?
  • そう、隠蔽のコミュニケーションとして言葉が進化していったのではないか…

文字通りに受け取ってはいけないことがあるのはこのためなんだなと改めて思った。
ときどき真に受けて失敗することがあるから空気読まないきゃなと。


P.151
現代芸術の人はね、本当に説明能力がないとダメですね。…

現代芸術ってそういうものなのか。
種明かしが必要なものだったのか。
コンセプトとか過程とか
そういうのが大事ってことなのか。



お二人の結びではフェルミパラドックスがとても重要になっている。
それが前提になって最後の感想になっているが、
なんとなくフェルミパラドックスの解の一つのとらえ方が気になる。

一晩おいて感想を書こうとしたら冷静になったのか
違うものが見えてきた。
新しい課題ができた感じだ。

言葉の誕生を科学する (河出ブックス)

言葉の誕生を科学する (河出ブックス)

なぜ私たちは、喜んで“資本主義の奴隷"になるのか?

本屋さんで出会った。
アマゾンとか見てもレビューがない。
まだ発売されて間もないからかなと思い
タイトルに惹かれて購入してしまった。
今、読んでいる。
でも私には難しい内容になっている。
たぶん、最後まで読みきれないと思う。
なので取りあえずリストに挙げておくだけ。

私は資本主義に疑問を感じている。
仕事に対してそれなりにやりがいを感じたり
自ら選んでその仕事に就いている気になっている。
それでも働いていると
どうしても自分が選択の余地がなくて自由を感じられない。
生活のためにと束縛されている気がしてしょうがないとも感じる。
そういう気持ちは誰にでも程度の差こそあれ持っているのかと思う。
特に私はなぜか自分が奴隷になったみたいに感じることが多々ある。
そういうことを考えていたので
タイトルにとても惹かれた。

スピノザマルクス
とっても難しい哲学で経済を語っている。
三角関数とか出てきた。
でも数字を語ってるわけじゃなさそうだ。

難解すぎるのでこの辺でやめておく。

なぜ私たちは、喜んで“資本主義の奴隷

なぜ私たちは、喜んで“資本主義の奴隷"になるのか?

ずっとやりたかったことを、やりなさい。

2012年の暮れに読んだ。
4月ごろ図書館に予約して12月にようやく来た。

12週間のプログラムで
自分の中のアーティストを育てる内容になっている。

毎週毎週、けっこうなボリュームの課題がある。
基本のツールとして2つのものが紹介されている。

一つ目が、モーニングページ。
朝、自分の中の検閲官がまだ眼を覚ましていない間に
ノート3ページ分の空白を埋めるというもの。

2つ目が、アーティストデート。
1週間に1度、2時間ほどの時間を作り
自分の中のアーティストとデートするというもの。

毎週ある課題はやってないけど
モーニングページを
2013年1月1日から始めてみた。
モーニングページのために
新しいノートを用意して
モチベーションを少しでもあげてみようとしたのだ。
しばらくして新しいボールペンも買ってみた。
カランダッシュ
これを機に万年筆に手を出してみようかと思ったけど
キャップをしないで書かないで5分もすると
インクが固まってしまうらしいので
ずぼらな私向きじゃない。
それでボールペンにしてみた。
そんな甲斐あってか、取りあえず19日間は続いている。

アーティストデートは
初めの週に水彩画の道具を買って描いてみた。
そういえば、コーラスグループに参加しているので
そこに毎週参加したらこれも取りあえずクリアかな。

自分の中のアーティストが育っているかは
まだよくわからないけど良い方向に向かって
なにか作り出せる人になれるといいな。

ずっとやりたかったことを、やりなさい。

ずっとやりたかったことを、やりなさい。

物語の役割

「物語の役割」を読んだ。
著者は小川洋子さん。
実は彼女の小説は一つも読んでいない。
どちらかというと小説という分野はとても苦手。
しかしこの本を読んだら読んでみたくなった。
作品が生まれる場面や生みだし方が
とても興味がある。
そして何よりも私自身が
まさに今物語を必要としているんだと思う。
だから余計に興味深く読むことができたんだと感じた。
2,3時間程度で読んでしまった。
小川洋子さんは自分がここにいることの証明したいために
小説をかいてるのかもしれないと言っている。
私もこうやってブログを細々とやるのはそういうことがあるかも知れない。
今、はやりのSNSはやっていない。
正直言って話題に取り残されてる感はある。
現実の世界でそこだけでかかわっているだけの私より
確かに他の場所、それは現実の場所だけじゃなくバーチャルな場所だとしても
そこで交わされる言葉やコミュニケーションで
より関係を縮められるのだろう。
そうするとさびしく感じる自分がいる。
取り残されてた気分になる。
それでも取り残されないための努力はちょっと疲れる。
どんなに頑張ってもその疎外感は私の中からなくなることはないだろう。
そう思ってしまうので更に努力しない。
そしてそのはけ口がここ。
そうなんだ。リアルじゃないはけ口。
でもそうやって隠れる場所があると自分を保てる気がするんだ。
秘密の隠れ家的な…。
SNSは自分の秘密を無くしてしまう気がしている。
すべてオープン。
そこが苦手なんだよな〜。
それにそこでつながってくれるような友だちもいないから
やっぱりこのままでいいか。

本の感想だったはずだけど
ぜんせん違う話になってしまったな。

物語の役割 (ちくまプリマー新書)

物語の役割 (ちくまプリマー新書)