地球の裏側から思うこと

日本語練習のために、赴くままにつらつらと書いてます。

『自営業の老後』

最近、私が大切に思っている方の御父上がお亡くなりになられた。

 

いろいろ、思うことがあったが、特に考えさせられたのは、老後について。お父上は体調を崩してから、1か月ほど病院と介護施設などを何度か行き来して最期を迎えられた。長い時間苦しまずに済んだのは、良かったんじゃないかと思う。

 

さて私はどんな最期を迎えるんだろう。私は自営業で、できることなら死ぬまで現役と考えていて、引退するより働きたいほうの人間だった。でも、本当にそれは可能なのか、いくつまで生きるかわからないが、いつまで体は言うことを聞いてくれるのか、心配になってきた。

 

そんなときに読んだのが、この『自営業の老後』。

これは日本での老後について書かれたものだ。私の場合は現在海外暮らし。だから私はこのまま、海外で暮らしたいのか、それともいつかは日本へ帰国して老後を過ごすのか、いずれかの選択をしなければならないと感じた。

 

そして、都会に住みたいのか、田舎で暮らしたいのか、それも考えたほうがいいような気がする。都会に住むなら、アパート暮らし。どこへ行くにも交通の便がいいから車は必要ないと思う。はたまた、田舎なら戸建ての家がいい。しかしアルゼンチンの郊外は安全か?すごく場所を選ばなければ、気ままに散歩もできない気がする。

 

さらには賃貸でいいのか、家を購入したほうがいいのか。もちろん潤沢に買う金があれば、買ってもいいかもしれない。都会ならアパートと考えているが、アルゼンチンのアパートは古いもので築100年というのも、ざらにある。電気周りなど修繕しなければならないところも多いに違いない。もちろん新しいものもあるが、天井は低いし、壁が薄い!新築は新築で本当に使用に耐えられるのか、機能するのかという心配をしてしまう。多分日本ではあまり考えなくてもいい問題かもしれない。最近のアルゼンチンのアパートの相場は安くなっているようだ。それでも、その価格は妥当かどうかは疑問が残る。もちろん、住み続けたいなら買ったほうがいいかもしれない。一方で賃貸を見てみると、家賃がインフレとともに上がっている。ドル換算したら、そんなに上がってはいないけど、頻繁に値上がりされては気が気ではない。

 

そんなこんなで今のうちから考えておかなければいけないことがあるなあ、でもある程度試算をしておくと将来の見通しが明るくなるし、むやみに不安がらなくていいということを、この本を通じて感じた。「取らぬ狸の皮算用」という言葉もあるから、いざというときのために貯蓄も大切と思うけど、年率100%越えのインフレのアルゼンチンで貯蓄って難しいんだよね。賃金は上がらないけど、インフレもひどくないから、予測しやすと思う。来月の予算は、今月とあまり変わらない。アルゼンチンは月のインフレ率を追いながら、予算を考えなくてはならない。日本っていいなあと素直に思う。でもなんだかんだ言っても、働き続けて稼ぐというのが、やっぱり私の理想だなと思う今日この頃。 

 

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